人工ヌクレアーゼプロジェクト研究センター

広島大学プロジェクト研究センター(http://prc.hiroshima-u.ac.jp/index.php)として「人工ヌクレアーゼプロジェクト研究センター」(センター代表:山本)の設置が認められました(平成24年9月27日)。本センターは、理学研究科、医歯薬保健学研究院、病院、原爆放射線医科学研究所、生物圏科学研究科、先端物質科学研究科所属メンバーの共同研究によって、生命科学の基礎分野および応用分野におけるゲノム編集研究の発展を目的として活動します。具体的には、以下の3項目の研究を展開します。

項目1)国産のゲノム編集基礎技術の開発  人工ヌクレアーゼを用いたゲノム編集技術によって、一塩基から染色体メガベースまでの自由度の高い改変技術を日本独自に開発することを目的とする。基礎技術開発においては、申請研究者が確立した人工ヌクレアーゼの作製法をベースに高活性型の人工ヌクレアーゼを量産するシステムを開発し、この人工ヌクレアーゼを用いた哺乳類培養細胞とiPS細胞における遺伝子改変技術を確立する。

項目2)全ての生物で利用可能なゲノム編集のプラットフォーム開発  蓄積するゲノム情報を生かして、様々な生物での自在な遺伝子改変を可能にするゲノム編集プラットフォームの確立を目的とする。日本でのゲノム編集研究が先行しているラットやメダカを中心として、ゲノム情報とゲノム編集をセットとしたモデル生物化を図るとともに、遺伝子改変が技術的に困難だと考えられる生物種でのゲノム編集技術の利用を促進する。その過程で生物種共通あるいは固有の情報を集約し、全ての生物種で利用するためのゲノム編集プラットフォームを確立する。

項目3)ゲノム編集技術の様々な生命科学分野での展開  ゲノム編集技術を広く生命科学研究で利用するため、植物の品種改良、有用生物の作出、疾患モデル細胞・動物の作製、再生医学での応用へ直結させる研究を展開する一方、これまで技術的な問題で研究が進展しなかった研究分野でのこの技術の積極的な利用展開を図る。


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