ゲノム改変技術
B-5. RNA結合型PPRによるゲノム機能編集技術の開発

九州大学・中村 崇裕
agr.kyushu-u.ac.jp

技術概要

最終目標:RNA編集により、植物の高機能品生産能を向上。

成果

植物培養細胞での評価系の確立

DNA導入効率50%。ゲノム編集モジュールの多検体導入、定量解析(500試験/週)。プラスミド構築システム、レポータ遺伝子の改良など。

意義:開発したツールの植物での迅速な解析・改良を可能に。


植物細胞での翻訳制御を実証

rPPR+eIF4G(翻訳開始因子)融合ツールにより、標的配列依存的(Target +/-)にレポータ遺伝子の活性、タンパク質発現量、を約4倍に向上。

意義:最終的なタンパク質合成量を直接的に向上。

概要

ゲノム編集技術の発展型として、世界初の汎用的なRNA編集を可能にするRNA結合型PPR (rPPR) の開発、実用植物への適用を行う。植物で利用可能な ①翻訳、②スプライシング制御、の両技術を開発する。

技術の優位性

  • 世界初の汎用的RNA操作技術(基本特許有)
  • 生存に必須遺伝子の発現改変
  • ゲノム「機能」の制御

実用に向けた課題

  • 有用性の実証(実用植物に適用)
  • 実用化に適した改良

提供できる技術

  • 翻訳関連ツール
  • スプライシング関連ツール
  • 植物細胞でのアッセイ系

補足

適用には有用形質と紐づく標的遺伝子 (RNA) が必要。