ゲノム改変技術
B-4. オルガネラゲノムの編集技術の開発
高崎健康福祉大学・吉積 毅
yoshidumitakasaki-u.ac.jp
技術概要
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成果
選択的オルガネラゲノム編集の確立
シロイヌナズナに加えて、タバコとイネにおいて、融合ペプチドによる選択的オルガネラゲノム編集を一過的評価系により実証した。
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意義:様々な植物のオルガネラゲノム編集を可能にする。
安定的タバコオルガネラゲノム編集個体の作出
葉緑体ゲノム編集T1個体を作出した。加えて、ミトコンドリア編集当代 (T0) 個体を再分化している。
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赤矢印は編集が確認できた個体を示す
意義:安定的両オルガネラゲノム編集個体作出に向けた基盤技術の確立。
概要
物質生産の反応場として有利なオルガネラ(葉緑体とミトコンドリア)のゲノムを、オルガネラ局在型融合ペプチドを利用することで選択的に編集する技術の開発を行う。
技術の優位性
- 標的オルガネラにのみ外来遺伝子を送達できる
- ミトコンドリアゲノム編集を可能にする唯一の技術
実用に向けた課題
- 安定的ゲノム編集個体の作出
- 遺伝子導入効率の上昇
提供できる技術
- オルガネラへ外来遺伝子を送達する融合ペプチドとその利用方法
補足
- オルガネラゲノムでは相同組換えの効率が高いため、特別なゲノム編集装置を用いることなく編集 (knock-in) が可能となる